残置物の処分方法とは? 状況に応じたやり方や費用をご紹介します。


『残置物』とは聞きなれない名前ですが、不動産用語で借主が退去したり、物件が競売にかけられたりした後に残された荷物のことです。
家財道具の場合もありますし、事務用品や厨房機器などという場合もあるでしょう。
このようなものを処分したい場合はどうしたらよいのでしょうか?
そこで今回は残置物の処分の方法や注意点をご紹介しましょう。
借主の残置物に困っている大家の方や、競売物件を買ったけれど中に残置物があって処分の方法を探している、という方はぜひ読んでみてください。

1 残置物と普通のごみの違いとは?

残置物と普通のごみはどう違うのでしょうか?
そこでこの項では、残置物の特徴や処分する際の注意点をご紹介していきます。

残されるのは家財道具だけではない?

残置物が発生する一番多いパターンは、家や店舗を借りた人が理由があって無断で引っ越してしまった場合。
いわゆる「夜逃げ」ですね。
この場合は経済的に困窮していることも多いので、現金や身分証明書など必要最低限のもの以外は置いていかれてしまいます。
ですから、家財道具とゴミが一緒くたになっている場合もありますし、借主が事務所や店舗を構えていた場合、オフィス用品や厨房機器が残される場合もあります。
つまり、普通のごみと違って処分するのにお金も手間もかかるものが多いのが、残置物の一番大きな特徴なのです。

勝手に処分をしてはいけない?

残置物は大家を悩ませる厄介な存在です。
きれいに撤去しなくては次の借り手を募集することさえできません。
しかし、残置物の所有権は借り主にあるため無断で処分をすると法に触れる恐れがあるのです。
そこで、大家側は残置物を処分するためには裁判を起こさなくてはなりません。
しかし裁判をすると時間も手間もかかってしまうので、最近では賃貸契約書を交わす際に残置物の処分方法を決めておくことが多くなりました。また、明らかに夜逃げであると分った場合は、残置物を勝手に処分をしても持ち主が所有権を放棄したと解釈されて罪に問われることはありません。
競売物件の場合は、残置物を処分することが条件で安く売られているものもあります。
何の取り決めも交わさないまま残置物が残されていた場合は、念のために弁護士などに相談し最善の方法をとると良いでしょう。

2 残置物の処分や撤去にかかる費用とは?

では、実際に残置物を片付ける場合はどのくらいの処分費用や撤去費用が掛かるのでしょうか?
この項では、残置物の処分費用をパターン別にご紹介しましょう。

残置物がゴミばかりの場合

あらかたの家財道具は持って行ったが、ゴミ捨て場に持っていくべきゴミが残されていたという場合は、処分費用はほとんどかかりません。
ゴミを捨てておしまいです。
ただし、ゴミが置かれていた場所が汚れていた場合、清掃業者を入れなくてはいけませんのでその費用が掛かるでしょう。

一般家庭で使う家具家電が残されていた場合

必要最低限の荷物だけ持って一般家庭の住人が引っ越してしまった場合は、大きな家具や家電を処分する費用が掛かります。
特に冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビは現在どの自治体も回収してくれないので、リサイクル券を買って家電量販店に処分を依頼しなくてはなりません。
すべて自分で行うと一番安上がりですがひと月程度の手間がかかります。
不用品回収業者に処分を依頼した場合は、回収してもらった家財の種類や量に応じて数万円~数十万円の処分費用が掛かってくるでしょう。

事務所や店舗の残置物の場合

事務所や店舗の残置物は基本的に自治体では回収してくれません。
ですから撤去をするためには不用品回収業者などの業者に頼む必要があるでしょう。
厨房機器や事務用品などは一般家庭の家財より回収量が高い傾向にあります。
しかし、これらの品々は中古でも需要があるため、売却できるものは売却すると、処分費用が一般家庭と同じくらいになる場合もあります。

3 残置物を処分する方法とは?

それでは、この項では実際に残置物を処分したり撤去したりする方法をいくつかご紹介しましょう。
量やかけられる時間に応じて方法を選ぶことが大切です。

自分でコツコツと処分していく

「家財道具がそれほどない」「処分費用や撤去費用を出来るだけ少なくしたい」という場合はこの方法が一番です。
だいたい1月かければほとんどのものは処分できるでしょう。
しかし、前述したようにどの自治体にも引き取れない家電は、リサイクル券を購入して家電量販店へ処分を依頼しなければなりません。
また、粗大ごみは有料の自治体も多いので、完全に無料という訳にはいかないでしょう。

リサイクルショップに売却する

「残置物がまだ新しくきれいである」「厨房機器や事務用品など中古でも需要が高そうなものが残されていた」という場合は、リサイクルショップに売却しましょう。
いくらかのお金になる場合があります。
業者によっては、リサイクルショップの店員が売りたい品物のある場所まで来てくれる出張査定もありますので、大変な思いをして品物を店舗まで運ぶ必要もありません。
しかし、全てのものに値段が付くとも限らないでしょう。

不用品回収業者に回収を依頼する

お金はかかりますが、一番手っ取り早い方法です。
最近はリサイクル業者が不用品回収も手掛けている場合もありますので、売れるものは売り、処分するものは処分してもらうという方法も可能でしょう。
それに、早ければ依頼をしたその日のうちに見積もりがでて、回収に来てもらえる場合もあります。
「早く家をきれいにしたい」という方や「自治体が回収してもらえないものばかりが残されて困っている」という方にはぴったりの方法でしょう。
しかし、中には後で法外な回収料金を請求したり、不当に安い金額で家具家電を買い取ったりするという悪徳業者もいますので、業者を見極める目が必要になります。

4 業者に依頼をする際の注意点とは?

残置物を撤去したり回収したりしてくれる業者を選ぶ際には、以下のことに注意をしましょう。

  • 料金体系がきちんとしているかどうか?
  • 依頼したものの撤去や回収をした経験があるかどうか?
  • 電話で依頼をした場合、受け答えは誠実か?
  • 不当に安すぎたり高すぎたりしないのか?

優良な業者ならば電話の応答もしっかりしていますし、依頼をすればできる限り正確な見積書を作ってきてくれます。
また、金額に納得がいかなかった場合はすんなりと断ることができるでしょう。
あまりよくない業者の場合は、見積もりが加算前提であったり、電話の応答がいい加減だったり、料金体系が良く分らなかったりします。
また、いくら優良な業者でも厨房機器などは取り扱っていない、という業者もありますので依頼をする場合はよく確認しておきましょう。
さらに買い取りと回収・撤去を同時に行ってくれる業者に依頼をすれば、回収・撤去費用から買い取り金額をひいてくれるので計算が楽です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回は残置物の処分方法についてご紹介しました。
まとめると

  • 残置物は借り主と貸し主が撤去方法を取り決めていないと、勝手に処分できない。
  • 夜逃げなど、明らかに所有権を放棄することがわかる場合は処分しても良い。
  • 個人で処分しきれない場合は、不用品回収業者に回収や撤去・買い取りをお願いしよう。

ということです。
残置物は内容や量によって処分しやすいものからしにくいものまでさまざまです。
費用のことばかり考えて、無理をしないようにしましょう。
多少お金がかかっても、業者に依頼したほうが良い場合も多いのです。


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