電化製品の捨て方でお悩みの方は必読! 主な方法・手順・注意点は?
「不要になった電化製品があるので処分したいが、どんな捨て方があるのだろうか」「なるべく簡単でお得に処分できる方法を知りたい」とお考えではありませんか? 電化製品にもさまざまな種類があるので、どんな方法で捨てることができるのか、よく分かりにくいですよね。それに、電化製品の中には、法律によって自治体回収でゴミとして出せないものもあります。まずは、電化製品ごとの主な捨て方を知ることが必要です。
そこで今回は、電化製品の捨て方について詳しく解説します。
- 電化製品は種類によって捨て方が異なる
- 自治体回収による電化製品の捨て方
- 電化製品の捨て方:家電リサイクル法の対象品目
- 電化製品の捨て方:小型家電リサイクル法の対象品目
- 電化製品の捨て方:パソコンリサイクル法の対象品目
- 不用品回収業者に依頼して電化製品を処分する方法
- 電化製品を買取に出す方法
- 電化製品の捨て方に関するよくある質問
この記事を読むことで、電化製品を捨てるときのポイントや注意点がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.電化製品は種類によって捨て方が異なる
最初に、電化製品の捨て方を主な種類ごとに見ていきましょう。
1-1.自治体回収にゴミとして出す
電化製品は、多くの種類が自治体回収でゴミとして出すことができます。ゴミの分類は、自治体ごとに異なりますが、不燃ゴミや粗大ゴミになることが多いでしょう。自治体によっては、可燃ゴミになる種類もあります。電化製品を自治体にゴミとして出すときは、自治体ごとの回収ルールを確認してからにしましょう。
1-2.該当する法律に基づいて処分する
電化製品の中には、処分するときに法律が絡んでくることがあります。たとえば、家電リサイクル法・小型家電リサイクル法・パソコンリサイクル法などです。法律で品目指定された電化製品は、自治体にゴミとして出すことができず、法律に基づいて処分することが基本になります。
1-3.不用品回収業者に処分を依頼する
電化製品は、不用品回収業者に処分を依頼する方法もあります。不用品回収業者では、電化製品を回収後、再販したり再資源化したりして収益を得ているのです。また、電化製品の種類や物量が多いケースでも一度に依頼できます。ただし、業者の質に大きな差があるため、依頼する前に信頼できるかどうかきちんと調べることが大切です。
2.自治体回収による電化製品の捨て方
自治体回収による電化製品の捨て方を、ゴミの分類ごとに詳しく見ていきましょう。
2-1.可燃ゴミや不燃ゴミの場合
可燃ゴミや不燃ゴミは、自治体ごとに指定した曜日・時間・集荷場所に出してください。指定時間以降に集荷車両がやってきて、回収してもらえます。なお、自治体によって電化製品をそのまま出せるケースと、指定のゴミ袋に入れる必要があるケースに分かれるので、事前に調べておきましょう。
2-2.粗大ゴミの場合
粗大ゴミで電化製品を出す場合、多くの自治体で事前予約が必要になり、有料回収となります。具体的な依頼方法は、以下を参考にしてください。
- 自治体の粗大ゴミ受付窓口に連絡し、集荷日時・場所・回収料金・受付番号などの指示を受ける
- コンビニなどで料金分の粗大ゴミ券を購入する
- 粗大ゴミ処理券に必要事項を記入し、電化製品に貼り付ける
- 集荷日時・場所を守って電化製品を出しておく
- 自治体の集荷車両が電化製品を回収して完了
なお、粗大ゴミの回収方法も自治体によって細かなルールが異なるため、広報やホームページで確認しましょう。
2-3.小型家電の場合
電化製品を小型家電として処分する場合は、役所や商業施設などに設置してある小型家電専用回収ボックスに投入してください。費用は無料で、都合のいいときに処分できます。ただし、大き過ぎて投入口から入れることができないものは、粗大ゴミ扱いなることがあるので注意してください。
3.電化製品の捨て方:家電リサイクル法の対象品目
家電リサイクル法の対象品目の捨て方を詳しく解説します。
3-1.家電リサイクル法とは?
家電リサイクル法とは、電化製品に含まれる資源を再利用することや、ゴミの総量の削減などを目的として作られた法律です。現在、家電リサイクル法の指定品目は、以下の4つになります。
- テレビ
- エアコン
- 冷蔵庫
- 洗濯機
家電リサイクル法では、メーカーが自社製品を回収およびリサイクルすることになっています。より詳しい内容については、一般財団法人家電製品協会 家電リサイクルセンターのホームページを参考にしてください。
3-2.家電リサイクル法に基づく処分方法
家電リサイクル法対象品目となる電化製品の捨て方には、2つのパターンがあります。
3-2-1.販売店に回収を申し込む場合
家電リサイクル法の対象品目は、販売店に回収を申し込んで処分してもらうことができます。主な手順は、以下をご覧ください。
- 販売店の受付窓口で対象となる電化製品の回収を申し込む
- 販売店で規定のリサイクル費用と収集運搬費用を支払う
- 指定日時・場所に電化製品を引き渡す
- 家電リサイクル券の控えを受け取って完了
3-2-2.自分で指定引取場所に持ち込む場合
自分で自治体の指定引取場所に電化製品を持ち込み、処分してもらうことも可能です。具体的な手順は、以下を参考にしてください。
- 郵便局で規定のリサイクル費用を支払い、家電リサイクル券を購入する
- 自治体の担当窓口に連絡し、指定引取場所に持ち込むスケジュールを調整する
- 電化製品に家電リサイクル券を指定引取場所に持ち込む
- 電化製品を引き渡し、家電リサイクル券の控えを受け取って完了
3-3.家電リサイクル法に基づく処分のメリット・デメリット
家電リサイクル法に基づく処分には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- 回収後は再資源化されて有効活用できる
デメリット
- 手続きが面倒
- 依頼から回収完了まで数日以上かかる
- 家電リサイクル費用がかかる
- 販売店に回収を依頼した場合は収集運搬費用が必要
- 指定引取場所に運ぶ場合は車両の手配が必要&ガソリン代が自己負担
4.電化製品の捨て方:小型家電リサイクル法の対象品目
電化製品の中には、小型家電リサイクル法対象品目
4-1.小型家電リサイクル法とは?
小型家電リサイクル法とは、電子レンジやドライヤーなどの家電に含まれる資源を有効活用するための法律です。小型家電リサイクル法は、家電リサイクル法と違って法律による指定品目がなく、自治体が独自に選定することになります。なお、自治体に回収された小型家電は、再資源化されて新たな製品の原料や燃料などに有効活用されることになるでしょう。
4-2.小型家電専用回収ボックスに投入する
小型家電リサイクル法に基づく処分をするときは、役所や商業施設に設置してある小型家電専用ボックスに投入してください。処分費用は無料です。なお、対象品目であっても、大型で投入口に入らないものや、付属CD-ROM・マニュアルなどは投入せず、自治体の回収ルールに沿って別途処分しましょう。
4-3.小型家電リサイクル法に基づく捨て方のメリット・デメリット
小型家電リサイクル法に基づく捨て方には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- 都合のいいタイミングで随時処分できる
- 無料で回収してもらえる
- 回収後は資源リサイクルしてもらえる
デメリット
- 専用回収ボックスの設置場所まで運ぶ手間がかかる
- 専用回収ボックスの設置数が少ない
- 自治体によって指定品目が異なるので事前確認が必要
5.電化製品の捨て方:パソコンリサイクル法の対象品目
パソコンやパソコン用モニターを、パソコンリサイクル法に基づいて処分する方法を詳しく見ていきましょう。
5-1.パソコンリサイクル法とは?
パソコンリサイクル法とは、パソコンおよびパソコン用モニターに含まれる希少資源の再資源化やリチウムイオンバッテリーなどの適切な処分などを目的とした法律です。パソコンリサイクル法では、メーカーに自社製品を回収・リサイクル義務があります。なお、2003年10月以降に販売されたパソコンやパソコン用モニターは、販売価格に処分費用が含まれており、PCリサイクルマークが付与されているので確認してみてください。
5-2.パソコンリサイクル法に基づいて処分する方法
パソコンやパソコンリサイクル法に基づいて処分する場合、以下のように2つの方法があります。パソコンメーカーによって処分方法が異なるため、事前に確認しておくといいでしょう。
5-2-1.メーカーに依頼する
メーカーにパソコンやパソコン用モニターの回収を依頼する場合、以下のような流れで進みます。以下は、宅配便を利用した回収方法の一例です。
- メーカーのリサイクル受付窓口に連絡する
- PCリサイクル料金と車両運搬費用を支払う(PCリサイクルマーク付きのものは不要)
- メーカーからこん包用の資材や宅配便の集荷伝票が送られてくる
- 自分でこん包し都合のいい日時に集荷を依頼する
- 集荷当日に宅配便の集荷業者に引き渡し、集荷伝票の控えを受け取って完了
5-2-2.一般社団法人パソコン3推進協会に依頼する
倒産したメーカーやメーカー不明のパソコン、自作パソコンの処分は、一般社団法人パソコン3推進協会に依頼できます。具体的な依頼方法は、以下のとおりです。
- 一般社団法人パソコン3推進協会にパソコンの回収を申し込む
- 回収料金支払い用の振込用紙が送られてくる
- 所定のパソコンリサイクル費用を支払う
- 回収用の輸送伝票が送られてくる
- こん包し、輸送伝票に記入・貼り付け後、郵便局に集荷を依頼する
- 指定日時に郵便局が来て荷物を回収し、再資源化施設に配送して完了
なお、より詳しい内容は、一般社団法人パソコン3R推進委員会のホームページを参考にしてください。
5-3.パソコンリサイクル法に基づく捨て方のメリット・デメリット
パソコンやパソコン用モニターをパソコンリサイクル法に基づいて処分する場合、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- 信頼性が高い
- 回収後に資源リサイクルされる
- PCリサイクルマークがあるものは無料で処分できる
デメリット
- 手続きが面倒
- 手続きを依頼してから回収完了まで数日以上かかる
- PCリサイクルマークがないものは1台数千円程度の処分費用がかかる
- プリンターなどの周辺機器は回収対象外
- 処分前に内部情報を自己責任で消去しておく必要がある
6.不用品回収業者に依頼して電化製品を処分する方法
不要になった電化製品は、不用品回収業者に依頼して処分してもらうこともできます。
6-1.信頼できる不用品回収業者の選び方
不用品回収業者に電化製品の処分を依頼するときは、以下の条件を満たしていることを確認すると安心です。
- 電化製品の回収実績が豊富
- 可能な限り買取もしている
- 見積もりは無料
- 回収費用がリーズナブルかつ明確なシステム
- 希望の日時・場所で回収可能
- スタッフの対応が丁寧で、顧客の評判がいい
- 古物商許可・産業廃棄物収集運搬許可などを取得済み
なお、当不用品片付け東京ONLINE(リサイクルショップエコアース)でも、不要になった電化製品の処分をお受けしています。ご依頼内容に基づき最もお得なプランをご案内しますので、お気軽にお問い合わせください。
6-2.業者に連絡して見積もりをもらう
不用品回収業者に電化製品の処分を依頼するときは、最初に見積もりをもらうといいでしょう。電化製品の種類と数量を伝えると、業者で見積もりを作成します。見積もりが送られてきたら、以下を参考にしてチェックしてみてください
- 希望日時・内容で見積もりを作成しているか
- 回収費用に納得できるか
- 不明な項目で計上していないか
- 業者名・担当者名・押印・有効期限などがきちんと記載されているか
上記をチェックして特に問題がなければ、正式に依頼しましょう。なお、対応の早さやスタッフの感じの良さもチェックしてください。見積もりの対応が悪いところは、何かと行き違いが多く発生する可能性が高いのでおすすめしません。
6-3.不用品回収業者に電化製品の処分を依頼するメリット・デメリット
不用品回収業者に電化製品の処分を依頼すると、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- 電化製品以外の不用品も同時に処分してもらえる
- 業者や条件によっては買取してもらえることもある
- 都合のいい日時・場所で回収可能
- 集荷場所に運ぶ手間がかからない
- 回収後の電化製品は再販もしくは再資源化して有効活用される
デメリット
- 電化製品1個だけでは回収費用が高く付くことがある
7.電化製品を買取に出す方法
不要になった電化製品でも、まだ十分に使えるものは買取に出すこともできます。
7-1.買取対象となる電化製品の基準は?
電化製品で買取対象となるものの条件は、以下をご覧ください。
- 人気メーカー・機種
- 不具合や故障がない
- 購入時の箱や説明書・付属品などがそろっている
- 目立つ汚れや傷・破損がない
- 年式が新しく、使用感が少ない
7-2.信頼できる買取業者の選び方
電化製品の買取を安心して依頼するためにも、以下の条件を満たした業者を選びましょう。
- 電化製品の買取実績が豊富
- 電化製品の知識が豊富で誠実に査定している
- 査定が迅速&無料
- 査定基準が明確
- 都合のいい回収日時・場所を指定して回収してもらえる
- スタッフの対応が親切で顧客からの評判がいい
- 古物商許可を取得済み
なお、当不用品片付け東京ONLINE(リサイクルショップエコアース)では、不要になった電化製品の買取も積極的に行っています。査定は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
7-3.電化製品を高値買取してもらうためのポイント
電化製品を高値買取してもらうためには、以下のポイントを参考にしてください。
- 汚れをキレイにクリーニングしておく
- 購入時の箱や付属品をなるべくそろえておく
- 不要になった時点で買取に出す
- 電化製品の買取を強化している業者に依頼する
8.電化製品の捨て方に関するよくある質問
最後に、電化製品の捨て方に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.電化製品を自治体回収に出す場合はクリーニングするべきか?
A.特に必要ありません。ただし、集荷場所に運ぶ際に手や服を汚すことがあるので、表面の汚れを軽くクリーニングしておくといいでしょう。
Q.破損した電化製品を処分するときに注意することは?
A.破損した部分でケガをしないよう、ダンボール紙や古新聞紙などで保護し、ビニールテープで固定しておきましょう。また、上から「破損あり」と書いておくと集荷する人にも分かりやすく親切です。
Q.業者に回収された電化製品はどんな方法で再資源化される?
A.素材ごとに分類し、それぞれ溶解・精製などの手順により再生震源として生まれ変わります。その後、新たな製品の原料として使われることになるのです。
Q.電化製品をネットオークションやフリマアプリに出品するメリット・デメリットは?
A.以下を参考にしてください。
メリット
- 中古の電化製品を探している人が多く売れる可能性が高い
- 自分が売りたい価格を設定できる
- 業者で買取不可となった電化製品も出品できる
デメリット
- 商品クレームや支払い遅延などのトラブルが発生することがある
- タイミングやものによってはなかなか落札されない
- こん包や配送が面倒
- 出品から配送完了まで数日以上かかる
- 出品中はこまめなチェックややり取りが必要
- 出品数が多いと管理が大変
Q.電化製品の買取相場を調べる方法は?
A.以下のような方法があります。
- ネットオークションやフリマアプリの落札相場を調べる
- 買取業者の公表査定金額をチェックする
- 買取業者に査定を依頼する
なお、電化製品の買取相場は中古市場の需要に大きく影響され、常に変動しています。また、電化製品の状態によっても大きく相場が異なるので、買取業者に査定を依頼するのが最も確実です。
まとめ
今回は、電化製品の捨て方について詳しく解説しました。電化製品を捨てるときは、それぞれの種類に合った方法で処分する必要があります。中には、法律で処分方法が制限されているものもあるので注意しましょう。なお、電化製品の処分は、不用品回収業者に依頼することもできます。電化製品の種類や物量が多い場合でも1回で依頼できる、都合のいい場所や日時を指定して回収可能などメリットがたくさんあるので検討してみてください。